わがまま

今日も風が強い。
冬の北風には、向かい風に胸張って歩こうと思えるけれども
埃っぽい春の強風には閉口する。
口を閉じるだけじゃ足りない。
砂漠を行く駱駝の長い睫と開閉自在の鼻が必要だ。




ワガママってどういうのだろう。

誰か、人に対して自分の望みを強いるのはワガママ。だわね。
自分がしたいことをする、は？ひとりで完結しつつ。
それでも「ワガママな生き方」と言われるかも知れない。
では、自分がやりたくないことはやらない、は？
誰かが私にそれをすることを望んでいて、でもしたくないからしない。
誰かの期待を裏切ったってことで、やっぱりワガママといわれるかな。
私がやらないことで、誰かがそれを替わりにやらざる得ないとしたら
そりゃやっぱりワガママか。
なぜ、それを私がしなきゃいけないのか、なぜそれを私に望むのか
まったく理解できないとしても。



つまり私はワガママです。


でもぐるりと回って、私に私の望まぬことをして欲しいと望んだ誰かも
それはそれでワガママじゃん。



結論。ひとは存在するだけでワガママなんだ。