「うっせぇわ」は誰の歌か。
 
 
日本人の平均年齢47歳とか10代がマイノリティであるとか、考えたこともなかった。
団塊世代、団塊ジュニア、そしてその子ども世代、見えてる景色、空気まったく違うの当たり前か。

<「うっせぇわ」を聞いた30代以上が犯している、致命的な「勘違い」
わかった気でいる年長者に言いたいこと>
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80819?imp=0

   ・・・

2019年の日本の人口ピラミッド。
上の世代が重い。
ポコッとへこんでる53歳、1966年生まれ。なぜこの年出生数が少なかったんだろう?
ググった。びっくり!
丙午(ひのえうま)だからだって!
そんな迷信で人口がこんな目に見えるほど変わるなんて。。

次の丙午は2026年。
大丈夫だろうか、日本。。。



   ・・・

<追記>
日本の平均年齢が47歳と聞いても、へぇ、、で意味が解らなかったんだけど。
世界人口統計を見てみたら世界最高齢だった。
平均寿命が延びた、長生きの国、めでたい的な切り取りでしか考えてなかったけど。平均年齢47歳は断トツ単独1位。次がイタリアの45歳、ドイツ、ポルトガル、ギリシャが44歳。ヨーロッパは中年国家多いけど。
日本の人口ピラミッド見ると、ここ40年くらい丙午の1966年の出生数すら超えてない。ピラミッドというより壺。

ってことを今更認識したからどうだって話だけど。
私自身、子ども人口増やすことに貢献しなかったし。
まあ、なんというか、ほんとにもういろいろ諦念に包まれるなぁってだけの話。





人新生という語を目にしたのはつい最近。
『人新世の「資本論」』という本のレビューをTweetで見て。

地質年代を上書きするレベルで人の活動が地球を変えてしまったんだと、その言葉のインパクトに驚く。
オゾン層の破壊とか温暖化とか警鐘鳴らされてたのはいつからだっけ?
……というような無責任な問題意識の希薄さの帰結。

「人新生」wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%96%B0%E4%B8%96



グレート・アクセラレーション

社会経済システムと地球システムの12の指標が、20世紀後半から急速に上昇傾向にあるという仮説を指す。開始時期については1945年、1950年代など諸説がある。この仮説は2004年から使われている。

社会経済システムの指標:人口、国内総生産(実質GDP)、対外直接投資(FDI)、都市人口、一次エネルギーの使用、化学肥料の使用、巨大ダム、水利用、製紙、交通、遠隔通信、海外旅行となる。
地球システムの指標:二酸化炭素、亜酸化窒素、メタン、成層圏オゾン、地球の表面温度、海洋酸性化、海洋における漁獲量、エビ養殖、海洋の富栄養化や無酸素化につながる沿岸窒素の増加、熱帯雨林と森林地域の喪失、土地利用の増大、陸上の生物種の推定絶滅率となる。
これらの指標は20世紀後半から急速に上昇傾向にあり、地球環境の負の方向への変化を示している。グレート・アクセラレーションの考え方が普及するまでは、地球環境問題は温暖化などの個別の指標の分析にとどまっていた。



「北海道の米が美味しくなったのは温暖化のおかげ」とか言ってる老人を嗤う私自身も、この経済的繁栄の時代を生きて恩恵(負債に思いをはせぬまま)を受けてきたから、責任は同等かもしれない。





プラネタリー・バウンダリー

人類がもたらした変化が、地球の限界を超えつつあるという警告を含む仮説を指す。地球をシステムとして考えると、恒常性を維持するフィードバックが働いている。しかし、引き返し不能点(ティッピング・ポイント)を超えると、システムは予想がつかない振る舞いをする。この仮説は2009年に発表された。当初の提唱者は、地球システムを研究するスウェーデンの環境学者ヨハン・ロックストロームと化学者のウィル・ステフェンをはじめとする約20名の研究者だった。

仮説では9つの限界点を指標にしており、機能によって3種類に分けられる。

1.地球的な閾値が明確に定義されたもの:気候変動、成層圏オゾン層の破壊、海洋酸性化。
2.緩やかに変化する地球環境にかかる変数にもとづくもの:土地利用の変化、淡水利用、生物多様性の喪失、窒素とリンの循環。これらは緩やかな限界値とも呼ばれる。
3.人類が作り出した脅威:大気エアロゾルの環境に負荷を与える化学物質、重金属や有機化学物質による生物圏の汚染。

この中で、気候変動、生物多様性の損失、生物地球化学的循環は2009年時点で限界を超えたともいわれている。




庭やベランダで植物を育てている人には窒素、リン酸、カリって、肥料として普通に聞く要素だと思うけど、このリン酸がもう何年かしたら入手が困難になってくるらしい。
日本の火山灰の多い土壌はこのリン酸が乏しいらしく、日本の農地は膨大なリン酸を投入して成り立ってるらしい。なぜリン酸を大量に必要とするのかというと、もとが外国産の野菜なのでリン酸がないと十分に育たないから。だから、リン酸が手に入らなくなったら日本の農業は立ち行かないと。
そこから、その土地の土壌にあった作物、在来種を作ることを考えようとなるんだけど、その在来種は自家採取することも禁じられて(禁じられようとして?)いて……と。

日本の土壌にリン酸が乏しいとか、日本の土がどんな土なのか考えたこともなかった。世界規模でリン酸が不足するかもとか聞いても、え?まじ?地球のどっかに栄養素含んだ土なんていっくらでもあるんじゃないの?なんてビックリする。
どんな土も、無尽蔵ってどっかでうすらぼんやり思ってた。まったくウスラボンヤリだ。地球の土壌って薄い紙一枚くらいの厚みしかなくて、有用な土壌、鉱物は限りがある。

地球の資源には限りがあるというのは、ずいぶん前から聞くフレーズだったけど、「うんそうだよね、地球って閉じた惑星なんだから確かに有限だよね」くらいのイメージで自分が生きてるうちにその限界が来る可能性とかリアリティをもって考えたことなかった。


Wikにある9つの限界点、どれも何となく知ってたよね。
引き返し不能点(ティッピング・ポイント)をじわじわと超えつつある。

何年か前に野口勲の「タネが危ない」を読んだ頃には、モンサントの陰謀くらいの話で浅い理解しかなかったけど、その背景でもっといろんなことが進行してて。
いまや人類含む生物の生存を守ってきた地球システムが壊れようとしてる。
……と自分で書いてて、なにこの壮大な陰謀論的近未来SFは?って笑いそうになるけど、「明日の天気は晴れかな、雨かな」くらいの想像力ではもう追いつかないよね。


Covido-19の蔓延する世界だっていきなり始まったんだから、9つの限界点超えた世界が明日いきなり始まらないとは言えない。

私のベランダの軒下で、大きくなりすぎて自重で崩壊したアシナガバチの巣みたいなカタストロフィがいきなり来るかもしれないね。
いや、来るんだろう。来るんだよ。
……そう言い聞かせつつ、どうしたらいいのかわからないのでどっかで諦めてる。ほんとにグレタさん世代にごめんなさいとしか。(あ~軽いなぁ~)


5億年くらい先の未来にどこかの星で生まれ変わって、地球の惑星調査に来て、人新生を掘り起こしてみたい。
そのころ地球は何色をしているだろう。




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