この映画はずっと観たいと思っていたんだけど。
失敗した。この作品が、じゃなくて観るタイミングが。



ネットレンタルで、無料クーポンがついていたので「アイアンマン」を借りるついでに一緒にレンタルしたのだけど・・・。
トニー・スタークの魅力に成層圏まですっ飛んでしまったハイパーな魂に、ジム・ジャームッシュの地平に着地しろっていうのがもう無理。
脱力したビル・マーレイの顔の向こうにロバート・ダウニーJrの1000万$の笑顔が浮かんでしまう。全然、集中できない・・。


主人公ドンの住む町、訪ねてゆく町がどこなのかわからなかったけれど、なんだかアメリカというより北海道の風景のようだった。植生の薄い森の近くの新興住宅地とか簡易住宅とか。ずっと流れているエチオピア音楽が、田舎町で聞く昭和歌謡のような哀愁があって余計に眠気を誘う。

20年も前に付き合ってた彼女から手紙が来て、「密かに子供を産んでいました。あなたの息子です」なんて告げられるって、どうなんだろう?どんな気持ちがするんだろうね。どう受け止めるんだろう?
ってそれが気になってしまったんだけど、ジム・ジャームッシュがそれに答えてくれるわけもなく、そもそもそれは主題でもなんでもなく、旅に出るためのきっかけでしかないんだよね。でも、私は眠い頭でそればっかり考えてた。

そんなこと告げられたら、突然19の息子の存在を知ったら、それって恐怖じゃないのかな。そもそも男の人は「自分の子供」ってものに生理的確証がなさそうだから、なんとなく受け止めちゃうのかな?
私自身は子供を持ちたいと思ったことがないから、想像するとものすごく怖いことのように思っちゃうけど。

などなど。
ほんと集中できなくて、一応観ました、ってそんな感じ。失敗した。
「アイアンマン1・2」との3本立ってのが間違いだよねぇ。




コメント

はち
2013年8月7日10:15

テンポって大切ですよね
いつまでも持続するようなジム・ジャームシュの世界は、強い刺激に慣れてしまった頭には記憶として残らないと、カーネマンさんも言ってました

美藤
2013年8月8日22:02

普段はスローでマイナーでフラットなテンポで暮らすのが心地良いのですけれどねぇ。
組み合わせを誤りました(笑)

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