「春にして君を想う」
「春にして君を想う」
「春にして君を想う」
アイスランドの映画。

この映画の感想を表現する言葉を私は見つけられない。

年老いた主人公と幼馴染の老女が、老人ホームを抜け出し、いまは廃村となっている生まれ故郷へ帰って生を終える。それだけの話。それだけの話なんだけれど。良かった。


アイスランドの荒野は地球上で最も月面に近い環境だそうで、アポロ計画時代には宇宙飛行士たちがここで月面探査の訓練をしたとか。月のようなどこか寂寥感のある大地。映画の中のアイスランドも、なにか神話の風景のようだ。
この火山と氷河の大地は、彼の世と此の世のあわいに存在する場所のようにみえる。魂が静かに還ってゆくのはこういう場所なのかもしれない。生を終えて、静かに永久の眠りにつくにはとても良い場所のように見えた。美しい大地。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索