Shandy Gaff

すごく酒強そうなのにね。
・・・とどこ行ってもよく言われる。

酒の味はとてもとても好き。
なのにアルコールを分解する酵素を持ってないようでお猪口一杯でできあがっちゃう。

美藤さんの頼む料理は大酒飲みのオーダーだね。
・・・と笑われる。

酒のアテはどれもこれも美味しい。
昨日の白子の天麩羅、雲丹の貝焼き、味噌豆腐、書き連ねるだけでうっとり。

よくまあ烏龍茶でそんなもの食えるね。
・・・面白がられる。いや、呆れられてるのかも。



カクテルとかビールとか短い時間で飲み干すアルコール類は全くダメ。
焼酎やウイスキーのような強いお酒をストレートで一杯だけもらって舌先で味わって3時間過ごすことはある。もちろん飲みきれないのでチェイサーばかりがお代わりを重ねることになる。

知り合いの店で、マスターがこれならどう？
ビールとジンジャーエールのカクテルを出してくれた。
ビール少なめ、３：７くらいのShandy Gaff。

これはとっても私向き。
ホップの苦味がジンジャーエールの甘ったるさを抑えてくれるし美味しい。
で、ちゃんとお酒飲んだ心持ちにしてくれる。気持ち悪くなったり眠くなったりするちょっと手前のほろ酔い。

すっかり気に入って、最近はどこいっても相方のビールをジンジャ－エールにすこし注いでもらって飲んでいる。






マット・スカダーがまだ呑んでいた頃。
ブラックコーヒーにバーボンをひとたらし、という飲み方をしていた。
酔わせる酒と覚醒させる珈琲で、ほどよく目覚めた酔っぱらいが出来上がる。

それを真似てみたことがあった。
これもまたとても美味しかった。
でも出来上がったのは、酔っ払った下戸。気持ち良く眠ってしまった。

美味しいけど、味わいたいけど、飲めないんだから仕方ない。


ひとはなぜ酒を、酒の酔いを求めるのだろう？