逃げたい現実

2014年6月23日 映画
逃げたい現実
逃げたい現実
はじめて「教皇選挙」というものを知ったとき、「コンクラーベ」を「根くらべ」と聞き間違ったのは私だけですか?





たまたま同じようなプロットの映画を続けて観た。
「英国王のスピーチ」と「ローマ法王の休日」。

どっちも、望んだわけじゃないのにとんでもない重責を背負わされてしまった人の苦悩を描いた話。



「英国王のスピーチ」

次男で王冠を継ぐ予定なんかなかったのに国王にならざる得なくなったプリンスの話。
子供の頃からの吃音で人前での演説がまったくできないのを、克服して王位を全うしたジョージ6世をコリン・ファースが演じてアカデミー賞獲った。

何を隠そう、コリン・ファースも好きです(隠し事が多いな 笑)
BBCドラマの「高慢と偏見」のミスター・ダーシーから。
このひとの静かに苦悩する顔が好き(笑)



「ローマ法王の休日」

タイトルからお茶目なお話かと思って観たら違った。シニカルなおかしさはあるけれど。
だーれも就任したくない法王の座に、賭け屋が70倍の数字をつけていた無名のメルヴィル枢機卿が選ばれ「神よ、なぜ私なのですか・・・・」と呆然自失。11億人の信徒を導けと言われ、就任演説直前に敵前逃亡。
数日街を彷徨いバチカンに戻りバルコニーに立つが・・。



バルコニー前で期待に目を輝かせる数万の人々に「私にはできません」と言うのは怖いよね。静まり返る群衆・・映画ではエンドロールだけど、現実ならそのあとも続きがある。血圧あがるわ。

国王ジョージ6世は、頑張ったけどそれはそれで命を縮めた気がする。
そもそも「好きな人と結婚したいから国王やめます」といってやめちゃった兄貴の跡だから逃げ場はなかったろうし。



「もう無理」「嫌だ」って言うのも言わないのも言っても、どれもこれも辛いね。
結局、逃げられないのが人生なの?



タイトルを掛けてある「ローマの休日」のアン王女は偉かった。





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