「確実な予言」

2014年9月25日
―――もし自分の死ぬ年齢を知っていたら
    大半の人間の生きようは一変するだろう。
   
    従って社会の様相も一変するだろう。
    そして歴史そのものが一変するだろう。
                                    
                      山田風太郎



物心ついた頃から確定的な寿命を意識して成長すると・・・どうなるんだろう。
どういう精神を形成していくんだろうな。
終焉から逆算した生き方をするのかしら?

年金制度なんてまず存在しないよね(・・って、なんて思いつくことがセコイんだ 笑)
むしろ85歳まで寿命のあるひとが30歳以下のひとに代わってなにかすることになるかもね。

年齢の示し方がカウントダウン方式になるかもね。

あんがい人類はものすごい成熟した歴史文明を形成するかもね。
生まれながら涅槃の境地、みたいな。全人類みな仏みたいな。
・・・え?それって生きてる?死んでる?わけわからんわ(笑)





私もまた「死にゆく側」に足踏み入れ歩み始めているので、そろそろ「確実な予言」が欲しいなぁと思ったりする。


「遺伝子検査」を受けたという友人に会った。
280項目の遺伝情報がわかるそう。
検査結果が届いた時は、なるほどと思って興味深く読んだけど、と彼女。
父親が胃癌、母親が子宮癌で亡くなってるし、親戚にもいるし、こんな検査しなくても癌リスク高いのくらいわかるよね、と思ったと。


太陽を見てくしゃみがでる、ってのも遺伝なんだって。 
ハゲやすいとか虫歯になりやすいとか、そんなもんアラフィフの今更指摘されてもね。
遺伝子検査の精度を知らせるための項目なんだろうけど。
 
死に繋がる病や治療法の確立していない難病系も診断項目にあって。
でもそれだって「遺伝的因子」があるからって必ずしも発症するわけじゃないし。

結局、占いみたいなもんかしらねーと言ってた。
まあ、生活習慣を見直すくらいの指標にはなるかもしれないけど、と。

いろいろ話しながらたどり着いたのは。
寝たきりになっても死ねない病に冒されることが一番怖いね、ってこと。
遺伝子情報も、それを伝えてゆく子の存在がないとあんまり切実感がないかもしれないなぁ。




「確実な予言」は簡単には授けてはもらえない。
それに近いものは、癌を早期発見して、それを大事に育ててゆくことくらいかな。












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