礎に刻まれた名前
礎に刻まれた名前
礎に刻まれた名前
2度目の沖縄。

行くって決めてたわけではないんだけど、「平和祈念公園」行ってきた。路線バスで南部をまわっていて自然な成り行きで立ち寄ったという感じです。あの美しい風土は戦争のことや平和のことを自然に考えさせる優しい力を持ってる気がする。

 
「平和の礎」戦争で亡くなった24万人の名前が刻まれてます。
24万人。茅ヶ崎市、八戸市、佐賀市、松本市が24万弱。
 
礎に刻まれたお名前を見ながら、70年前、たまたま私は生まれてなくて、たまたま沖縄にいなかっただけなんだ、って思いました。
もしかしたら「次の戦争」のあと、どこかの墓碑に私の名前が刻まれてたとしても不思議はないのかも、と考えたりしました。
ここに刻まれた名前は過去の誰かの名前だし、私の、私たちの名前なのかな、と。
 


礎に刻まれた24万人のうち14000人はアメリカ兵。それから500人余りの南北朝鮮、台湾人。
国籍を問わず、軍人、民間人の別なく、全ての戦没者の氏名を刻んでいるのだそうです。
知らなかった。
そこが靖国神社とちがうところですね。
敵兵の名を同じに刻むことに、葛藤がなかったはずはないと思うので、「平和」ということをどれほど深く思ってのことか。沖縄人の懐の深さを感じる。
沖縄のそこここで見かけた「命どぅ宝」という言葉。国籍の別なく、敵味方の別なく命は宝だと静かに伝えている場所なのだなと思う。
 


公園はとても静かで美しくて、ガジュマルの大木の陰で路線バスを待ちながら小一時間、音楽を聴いて過ごしました。反戦とか慰霊とか特に構えず訪れて過ごしても気持ちの良い場所だと思います。

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