深呼吸
本当に必要なものはごく少ない。少しの肉と塩、自分の思考を保つに足る少しの良書、それで十分生きていけるのだ。自分の贅肉がどんどん取れていく、極寒の地で全力をあげて生きる痛快さ、彼らはそれを“full life”と呼ぶ。

 
 
 
男に生まれたらこういう風に生きてみたいなぁ、と思う。

生活とか暮らしとか、それは大切にしているつもりだけれども、半径5メートルの日常の些末さと繰り返しの日々に煮詰まるとこの人の本を読んで深呼吸してきた。
本の中だけでも、荒野をめざす感覚は胸が高鳴る。
孤独じゃなくて孤高、人生じゃなくて “life” 。


あこがれ、という言葉は気恥ずかしい気分が伴うのでめったに使わないけれど、野田知佑のスタイルには、あこがれる。
一杯のカヌーに、ハモニカと本と釣り竿を積んで、犬と一緒にゆらゆらと川を流れてゆく。
タフだけど、気負ったところのない旅。
半径数百キロ圏内に自分ひとり。どんな気持ちがするだろう。自由だと思えるかな。そう思える人間であれたらいいな。
 
 
野田知佑の本読むのもひさしぶりだけど、見つけた瞬間すごく「読みたい!」って思ったってことは、ひととひとの関わりにちょ-っと苛立ってるんだろうな、私。
わかりやすいわ(笑) 
 



 

 




コメント

はち
2016年7月26日10:13

スナフキンですね、あかがれます
一応、男に生まれたけど、なりたくても、なれないものはなれない(笑

美藤
2016年7月26日13:57

ふふふ、そう、たぶん私も、何度男に生まれ変わってもなれません。
ヘタになろうとしても、ただの人付き合いの悪いおっさんで終わりそう(爆)

だから、私が使う「あこがれ」には最初からほろ苦い諦めが含まれてます。

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