花わさび
そこそこ大人になってしまったいまは、春になにかから卒業する、という状況がなくて。だから私の最近の春は “再会”。また会えたねーという嬉しさね。
相手は何年も植えっぱなしのムスカリのブルーだったり、芽生えてきたモミジの新芽だったり、なんだけど。

今年の嬉しい再会は、花山葵、かな。
いま住んでる街のスーパーではあんまりみかけなくて、実家帰ってから作るのとてもひさしぶり。花山葵の醤油漬け。

しゃきっとした歯触りとつんっと鼻に抜ける辛み。
指先が凍えるくらい冷えた解禁直後の渓流の清冽さを思い出す。カロー谷で山葵を摘んだことはないんだけれどね。
清しくて新しい、いまだけの早春の味が冷蔵庫にあるのが、なんでかすごく嬉しい。

この花山葵の醤油漬け、ワサビの辛みが抜けたあとに、熟成のすすんだチーズのような柔らかいあまみが残るんだよね、なんだろこの味は。こんな複雑な味わいが、さっと熱湯まわしかけて醤油に漬けただけの青菜にあるって、なんというか奇跡じゃない?って大袈裟(笑)

花山葵はこの時季にしか手に入らないから、おととい見つけて軽くテンションあがった。で、それを味わうためのご飯が炊きあがるのを待ってるいま、さらに幸せ感が膨らんでるという、、春の再会のヨロコビ。

でもひとはこんなちっさなことでシアワセになるのだ。私だけか?
再会をヨロコブ相手がひとじゃないところは、相変わらずな私なんだけど。








コメント

はち
2017年3月22日10:50

先週、私も群馬で出会いました、花山葵のおひたし、癖になる旨さですよね
確かに花山葵は近所のスーパーで見かけたことはないような
今年の春の再開のヨロコビは春キャベツ、千切りにして水に晒すだけで、なんであんなに美味いんだ。春キャベツを楽しみたいがために私はヒレカツを揚げる

美藤
2017年3月22日19:41

花山葵のクリームチーズのようなうま味がどこからくるのか不思議でなりません。作って二、三日経つと鼻に抜ける辛みが勝ってくるので(それはそれで美味しいですが)もう一回くらい作りたいな。
春キャベツ、美味しいですね。焼き鳥の下に敷かれて肉の脂と塩が絡んだ千切りキャベツが大好きです(笑)
厳冬期限定の「越冬キャベツ」も大好き。ざく切りで齧りたい甘み。

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