じょうずに咲く小手毬
この花が好き。
漢字で書いても、かなで書いても。発音しても。

こ で ま り。 小手毬、まあるい小花。




住宅街を歩いていて、塀の外へ咲きこぼれている小手毬を見かけると「こでまりや上手に咲いて…」という句が浮かぶ。
すうっと伸びた細い枝にまあるい集合花が並んでいる。
ほんとうに「上手に」咲くなぁ、と嬉しくなってしまう。
小手毬なんて可愛らしい名前なのに、無粋なブロック塀の上を、きれいな弧を描いてすっと飛び越えてゆらゆら揺れるおてんばな感じがステキだ。

こでまりや 上手に咲いて 塀の上

そう詠んだひとの気持がすごくわかるわ、なんて思ってた。
そういえばだれの句なんだっけ、と調べたら。

こでまりや 上手に咲いて 垣の上    <嵐弓>

塀ではなくて、垣だった(笑)
塀だとひとの身長くらいあるかな。垣だと、腰高かな?
ちょっとおてんばの度合いが薄まるね(笑)
ブロック塀じゃなくて、上品な竹垣かな? 漢字の小手毬に似あうね。

さらに調べたら、この句は『新類題発句集』というのに収められていて、この句集は寛政五年(1793年)に編まれた句集なのだった。

ブロック塀イメージ、粉砕。失礼しました~(^_^;)






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