私がコリントの民だとしても
私は神に愛を求めない。

なぜなら
私は。
時に心に憎しみを抱え、冷酷にもなる。
ひとを妬む心を持ち、自惚れ、高慢にもなる。
不義理をし、自分の利益を計算し、怒りながら、真理から目を逸らせることもある。
そのことを十分に知っている。

でも、神はなぜ、このままの私を愛さないのだろう?
信仰を条件に、ご褒美のような愛なら、私はいらない。
それに愛してくれたとしても、One of them の愛なんて。



うん。やっぱり私には「愛」という言葉の使い方がよくわからない。
意味も、実態も。

誓いや契約が必要な「愛します」なら
ただただ胸に湧いて溢れる「好き」がいい。
その想いの日々が、遠い昔に過ぎ去ったものだとしても。

If you go away
もう二度と会うことはないとしても
想いはなくならない。

I’ll be seeing you
過ごした日々を、その姿を
そこここに見つけることができるでしょ。

3番ホームのベンチにも
タンポポの咲く遊歩道にも
部屋の窓から空を見るだけだって
そこに姿をみつけられる。
鏡の中にも 
雨の匂いにも。


「愛」は
むきだしにしないでおいてほしいな。




If you go away
https://www.youtube.com/watch?v=gAHE8LIbyzo

I’ll be seeing you
https://www.youtube.com/watch?v=MuKgpmey6xA







コメント

hana
2017年8月7日0:20

美藤さん^^

もう何十年も前のことですが、ジャック・ブレルの唄う『行かないで』(No me quitte pas)が大好きで毎日聴いていたことがあります。
懐かしいあの頃を想い出して久しぶりに聴いてみました。ありがとうございます。
https://www.youtube.com/watch?v=i2wmKcBm4Ik

そう言えば
日本語には元々「愛」という言葉はなかったはずですものね。私なんてぜんぜん理解できていません。生きている間に解るようになるのかしら?

美藤
2017年8月7日0:51

hanaさん

映画、小説の「沈黙」もそうでしたが、キリスト教的な「愛」は理解不能です(笑)
愛という漢字について。こんな説明を読みました。

【「旡」「心」「夂」の組み合わせによる「愛」。「旡」は人間が後ろを向く姿、「心」は人間の心、「夂」は人の足を表します。つまり、「愛」とは「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」を表した漢字なのです。】

「愛(かな)し」と表現する日本の古語のほうが、言葉に添う心情としてしっくりきます。

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