そして、サム・シェパード。
7月の終わりに亡くなっていたというのを、SNSに流れてきた記事で知った。
なんだかとても気持ちが沈んだ。
なぜかな。
サム・シェパードは、私にとって、すこし特別なアイコンのような気がする。
亡くなったことなんて知らないままで良かったかも。
「モーテル・クロニクルズ」を読んだとき、映画「パリ・テキサス」や「カントリー」「ライトスタッフ」で観る風景そのままの土地で生まれ育ったのがわかったけど、そのアメリカの乾いた不毛な風土は私からもっとも遠くにある風景で、馴染めない気分のほうが勝った。でも、サム・シェパードの綴る言葉の熱量の少なさをなんとなく覚えている。子ども時代のことを書いても、なんだか、老人のことのような執着のなさで。
スクリーンのサム・シェパードを思い出すと、もの言いたげにくちびるを開くのに、言葉を呑み込んで、そのまま微かな吐息と共にくちびるが結ばれて瞳の色だけが変化する、そんな表情ばかりが浮かぶ。
アメリカの、西部の風土にいて、こんなに静謐な気配のひとも珍しいような気がする。
しっかし、「ライトスタッフ」のサム・シェパード、カッコいいなぁ。
マーキュリー計画の7人の宇宙飛行士のシークエンスが国家プロジェクトで打ち上げ花火のように大騒ぎになるぶん、速度と高度に黙々と挑戦するチャック・イエーガーのシーンは鳥肌立つくらい。
孤高の飛行機乗り、、、ああ、まんま私のツボだ。
彼の戯曲は読んだことない。
脚本家としては「パリ・テキサス」しか知らない。
よく知られているトラヴィスの鏡の部屋のシーン。
愛しすぎてすべてを失ってしまった男のモノローグ、不思議と英語で聴いても胸に染みいる。英語耳じゃない私にもちゃんと意味が入ってくる。良い脚本なんだろうな。
I knew these people...(Paris, Texas)
https://www.youtube.com/watch?v=7eP7SFH4mtg
7月の終わりに亡くなっていたというのを、SNSに流れてきた記事で知った。
なんだかとても気持ちが沈んだ。
なぜかな。
サム・シェパードは、私にとって、すこし特別なアイコンのような気がする。
亡くなったことなんて知らないままで良かったかも。
「モーテル・クロニクルズ」を読んだとき、映画「パリ・テキサス」や「カントリー」「ライトスタッフ」で観る風景そのままの土地で生まれ育ったのがわかったけど、そのアメリカの乾いた不毛な風土は私からもっとも遠くにある風景で、馴染めない気分のほうが勝った。でも、サム・シェパードの綴る言葉の熱量の少なさをなんとなく覚えている。子ども時代のことを書いても、なんだか、老人のことのような執着のなさで。
スクリーンのサム・シェパードを思い出すと、もの言いたげにくちびるを開くのに、言葉を呑み込んで、そのまま微かな吐息と共にくちびるが結ばれて瞳の色だけが変化する、そんな表情ばかりが浮かぶ。
アメリカの、西部の風土にいて、こんなに静謐な気配のひとも珍しいような気がする。
しっかし、「ライトスタッフ」のサム・シェパード、カッコいいなぁ。
マーキュリー計画の7人の宇宙飛行士のシークエンスが国家プロジェクトで打ち上げ花火のように大騒ぎになるぶん、速度と高度に黙々と挑戦するチャック・イエーガーのシーンは鳥肌立つくらい。
孤高の飛行機乗り、、、ああ、まんま私のツボだ。
彼の戯曲は読んだことない。
脚本家としては「パリ・テキサス」しか知らない。
よく知られているトラヴィスの鏡の部屋のシーン。
愛しすぎてすべてを失ってしまった男のモノローグ、不思議と英語で聴いても胸に染みいる。英語耳じゃない私にもちゃんと意味が入ってくる。良い脚本なんだろうな。
I knew these people...(Paris, Texas)
https://www.youtube.com/watch?v=7eP7SFH4mtg
コメント
初めて見た時は、Paris, Texax という表現がテキサス州のパリという表記の仕方ということもあまりよく分らない頃でしたけど、切なかったけどなー。今みたらもっと切ないんだろうか。
物足りなさを感じていて。それで後年「アメリカ、家族のいる風景」の脚本書いて主演もしたって。
監督ヴェンダースだけどあまり成功しなかったのかな?音楽ライ・クーダーじゃないからか?
公開当時、なんで Paris と Texas が並ぶんだろ?って不思議だった(笑)
充分大人になったから、いま、また観てみようかな。