90年代を代表する邦楽ヒット曲―――なんていうyoutubeの罠にうっかりはまる。
https://www.youtube.com/watch?v=51CH3dPaWXc&list=PLH74VWN4E0nLuo56XAROMGB7zSdXGYM6s

織田哲郎とか小室哲哉とか米米CLUBとか……なんだろうこの仇花のようなきらびやかさ。四半世紀、時が過ぎたんだなぁ、と思う。

この頃はまだ、テレビを見ていて、メインストリームのようなものがあって、みんなで同じ夢を見てる気がしてた。幻だとは思わず。
その時代限りで消費されつくしてしまう音楽と、時を経ても風化しない音楽と。
90年代よりもう少し前の「歌謡曲」のほうが作品として正しくアーカイブされうる気がする。90年代の邦楽聞いてると、一瞬の懐かしさ切なさのあとに、悔いるような恥じるような、なんと名付けたらいいのかわからない感情が湧く。きらきらと消えていった音。でも、聞けばくちずさめるくらいに、鼓膜の記憶に残ってはいる。

仇花でも、花は花。





コメント

hana
2017年9月25日23:53

美藤さん^^

最近読んだ本の中で
[……われわれから見れば、キラキラ光っているだけです。キラキラというのは、現れたと思うと消え、消えたと思うと現れるからキラキラなんです。キラキラの一人に僕はなっているわけですよ。]と言っていたのは森敦でした。

確かに、消えるからきらきら。

美藤
2017年9月26日12:17

森敦の擬態語連呼(それもキラキラ 笑)は意外な感じですが、でも説得力ありますね。
きらきらは、儚いもの、刹那に出現するもの、なんですね。
「われ逝くもののごとく」を読んでみたくなりました。

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