もうすぐ２階の屋根に届きそうな大きな樹。
この樹が柚子だってわかったのは去年。
実が黄色く色づいて、あれ？柚子？って（笑）
父が苗木を植えたんだろうけれど、いつ植えたのかな？実家に戻ったときにはあって、2階のベランダから手が届く高さだったから、20年以上は前かも？
桃栗3年に続く、「ユズの大馬鹿18年」ってほんとだったのかと納得したり。
今年はたくさん生ったので実を丸ごと使って柚子ジャムにした。
果汁を絞って、皮を薄皮ごと細く刻んで2回茹でこぼし、同量の砂糖で煮詰めるだけ。
これがね、もう素晴らしく美味しかった。
作って食べきるまでひと月ほどだったけれど、最後まで香り高かった。
ジャムとしてトーストや水切りヨーグルトにのせたり、紅茶に入れたり、炭酸で割ったりするだけでも美味しかったけれど、料理にも使った。
以下、来年のための覚書に。
酢を加えて甘酢。
大根と人参のおなます。リンゴと白菜と昆布のサラダ風の和え物。
プラス・オリーブオイルで万能柚子ドレッシング。
酒と醤油を加えて漬けダレ。
豚ロース薄切りのソテー。スペアリブの照り煮。大根と豚バラ角煮。大根と鶏モモ。鶏手羽グリル。
赤味噌に加えて、風呂吹き（大根、こんにゃく）の味噌。サバ味噌。鶏そぼろ。
砂糖を使う料理には、かわりに柚子ジャムを使ってみたけれど、砂糖と同量の柚子が入るわけだから、すごく贅沢な仕上がりになった。普段の砂糖だけを使う時より、量を少な目にしても柚子の風味が効いて薄味でも美味しかったと思う。
去年は実生りも少なかったし、あまり食べなかった。
正直に言うと、露地生りの実を、皮ごと食べるのにすこし抵抗があった。
いろんなもの、、、浴びてそうで。
でもそれこだわりだしたら、関東では暮らしてゆけないしね。もう、いっかぁ、、毒を食らわば皿までだわ……と思い。
それに、山盛りに積まれた香り高い柚子の、ハーベスト感に負けたというのがホントのところ。
・・・・・
檸檬もそうだけど、こうして柚子がたくさん生ってるのを見るとやっぱり父のことを思ってしまう。一緒に収穫したかったなって。
苗木を植えたのは父なのに実を見ることはなかったね。
木を植えようと思うひとというのは、そういうものかな。
たくさんの花を、豊かな実りを夢見ながら植えて育てて、死ぬ。
―――たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植える。
ルターの言葉だっけ。こんなこと思い出したりして。
今日はなんだかとりとめがない。
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