「ブルージャスミン」
  
噂にたがわぬ壊れっぷり…。

ファーストシーンからウザさ全開。
なにもかも失って行き場を失ったジャスミンが、取り繕って取り繕って、繕いきれない綻びに壊れていく様が、もう痛くて痛くて観てて辛い。ゴージャス&エレガントな鼻持ちならないセレブ時代がこれでもかとフラッシュバックしてくる。ほんとウディ・アレンって意地が悪い。でも、そう描くしかないか。
こんなに壊れ果てちゃって、どうなるんだろうと思ったけど、最後の最後で納得。ジャスミンはこうなるしかなかったってわかる。救いはない。仕方ない。
復讐が心を殺す。悲劇だ。
ジャスミンの思い出の曲「ブルームーン」が悲しい。

ケイト・ブランシェットの怪演を堪能するしかない。
98分という時間で良かった。2時間越えたら辛すぎる。





コメント

hana
2018年7月17日14:52

美藤さん^^

妖怪化してましたよね〜。4年ほど前に観ました。二度と観たいとは思わないけど (笑)
プライドのために現実を受け入れることができないのか? すでにプライドなんて捨てちゃってるのか? 何だかよくわからなかったですww
後悔はしても反省はしないタイプだったようで、仕方のない結末になってましたね。

「キャロル」はAmazonPrimeで観ました。
ケイト・ブランシェットは素敵にエレガントでした。そしておっしゃるように、ルーニー・マーラ、確かにヘップバーンと重なります。

はち
2018年7月17日18:06

私も4年前に観てますね〜
悲劇なのか、喜劇なのか、よくわからず、モヤモヤしたのを覚えてます
でも、妹の名前がジンジャーというのは妙
もちろん、このジンジャーは花の方のジンジャーで、生姜じゃないんですよね
”hana”さんの「仕方ない」と生姜ない(しょうがない)が被ってるようで気になる、全然関係ないんですけどね

美藤
2018年7月17日18:53

ジャスミンは、夫を売ったんですよね。FBIに。
夫に、フランス人の若い女の子と恋に落ちたと告白されて、衝動的に密告してしまった。で、夫は逮捕されて、獄中で自殺しちゃう。
ジャスミンは夫を愛してもいた。他人が見たら執着とか嫉妬としか言われないかもしれないけれど、繰り返し出会いの曲「ブルームーン」を口にするくらいには夫に恋してた。
だから。NYシーンの最後で、FBIに売ったんだってわかって、彼女の壊れっぷりに得心がいった感じでした。これは壊れるしかない、救われることはないって。

夫婦の愛憎の果てに、夫の犯罪を密告して復讐する、、The End!みたいな話はありがちだと思いますが、それやっちゃた後の地獄のほうを描くところがウディ・アレンのエグイとこですね(笑)



hanaさん
確かに一度でお腹いっぱいですね(笑)
でも、彼女が「フランス」に過剰に反応したりすることとか、いろいろ書き込まれているようでちょっと確認したい、、気も、、?(汗)

はちさん
私はこんな悲劇はないな、って、今は思ってます。
ウディ・アレンの描き方があまりに意地悪なので、愚かなジャスミンは滑稽ですが、イタ過ぎて1ミリも笑えない。

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