台風21号のあと、何日かして裏庭を見たらコミカンソウがたくさん生えていた。
キンカンの木の下、畳半畳くらいのスペースにだけ密集して生えていて、ちいさな草原のよう。ベランダのレモンの鉢にも。
庭の雑草も、その年によって生えてくる種類が違っていてコミカンソウがこんなにまとまって出るのはひさしぶり。
一年草だから、種が土の中で眠っていたんだろうけれど、どういう条件が整ってコミカンソウが今年の主役になったんだろう。
密生しているせいか、丈高くならず10㎝くらいでもう実をつけ始めていたので毎日ながめていたのに。今朝見たら、枯れていた。
裏庭は母の部屋の前になるので、母の好きにしてもらうほかないんだけど。
雑草なんだから仕方ないんだけど。
例年なら、母の友人の農家のおばさんが丁寧に抜いてくれるんだけど、今年は腰を痛めたとかで来れないって聞いてた。でも、もう夏草もおしまいだし、コミカンソウは抜くの簡単だから丈高くなって見苦しくなってきたら抜けばいいやって思って眺めてた。コミカンソウは好きな草だから。
気分が沈む。
裏庭を掃除したのは、たぶん高野さんだ。
除草剤使うひとはほかにいない。
こんな裏庭にしたい、というイメージがある。
ちょっとまえに「雑草と楽しむ庭づくり」という本を読んで、うちの環境を気に入って生えてくる雑草をグランドカバーがわりにするのも良いなぁと思ってた。手懐けられないから雑草なんだけど、上手に付き合えたら面白いなぁと。
雑草を楽しむ庭に除草剤はいらない。
コミカンソウは雑草だけど、雑草じゃなかったんだけどな。
この感覚を母と共有するのは無理だから、もう裏庭は諦めるしかないのかな。
コメント
雑草は無垢だなぁ、ってしみじみと思います。無知ではなくて。
うちの庭にたくさん生えてます。コミカンソウっていう名前なんですね^^
無知ではないどころか、無垢ですらないかも?したたか(笑)
コミカンソウの、左右に小葉が並ぶ羽状複葉、大好きなんです。小さく並んだ実もカワイイですよね。