「地球に落ちてきた男」
2019年1月10日 映画デヴィッド・ボウイが映画の中で着ていたツイードのコートが欲しい。ヘリンボーンの細身のチェスターコート。
いや、あれデヴィッド・ボウイだから着こなせるんだよね。
最初のほうで着てたダッフルコート姿も良かった。ダッフルってゴツくてモッサイ印象のコートなのに、それ着てスタイリッシュって、なに?だからデヴィッド・ボウイなんだってば。
1976年の制作?
日本でTVで観ていた70年代のアメリカは、いま見なおすと、大仰でこれ見よがしでどこか安っぽい繁栄があふれていて懐かしい滑稽ささえ感じる。
映画の作り自体がおもいっきり70年代スタイルで、古び具合が発掘された遺物のようなんだけど、デヴィッド・ボウイだけは琥珀の中で時を止めてるんじゃないかと思える。デヴィッド・ボウイの存在の美しさって残酷な時間の外にあるみたい。
デヴィッド・ボウイが亡くなって、「彼は星に帰っただけ」なんて言われるけど、この映画見るとほんとにそうかもって思う。美しく孤独なエイリアンが、束の間、地球にいたんだなって思えてしまう。
2019.1.8 吉祥寺 Uplink
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