椿の鉢植えが、どこにも見当たらない。
あれ?どこ行った?
…って、私が動かさなければどこにも行かないよ。。
3月にユキヤナギと一緒に咲いていて、今年は5つ花をつけていたので玄関わきに飾っておいた。花が終わって、塀際の棚に戻して……ん~ん。。
この椿は父が亡くなってから、家に来た。
父の植木仲間が、引っ越しをすることになって庭が狭くなって置けないからって小さな苗木をもってきてくれた。珍しい種類だからって言って。
椿は、なんだかちょっと様式的すぎる気がして、庭に居場所が見つからなかったので鉢植えにしてた。椿は成長が遅いらしくて、3年くらいはひょろんとした姿のまま蕾もつかずにいたけれど、はじめて咲いた春、驚くくらいの存在感だった。
写真の花が、確か2015年のもの。
厚みのある花弁が艶やかで、象牙色の蕊の塊に品があって。花の色を、紅い、朱い、丹い、緋い、どれで言ったらいいかな。和名の色見本で「真緋」とか「七両染」ってあるのが近いのかな。ほんとうに見事な色で。
その姿のまま落ちた花も、浅い皿に水を張って飾っておくと和菓子の練り切りのようで。
名前も渋いの。写真の椿の名前は 卜伴(ぼくはん)。
椿は冬の茶花の代表だものね。椿を特別な花と扱ってきたひとの気持もわかるような気がした花姿だった。
この花の造形や色に似あう鉢に植え替えたいなぁと思ってたのだけれど。
花盗人がでたのか、誰かが誰かにあげちゃったのか、、、たぶん後者だなぁ。
確かめる気力もないけど…。
ひそかに、けっこう、かなり、、ショック。
コメント
思いの詰まっているものを勝手に扱われた時の気持ち
じっくり育てる感性の空間を赤の他人と共有することは難しいですね
ちょっと話は違うけど、うちの話を少し
山椒が去年の晩夏にアゲハに食べ尽くされ、そのまま春になっても芽が出ない、枯れてました
アゲハに悪気はないんだろうけど、ちょっと歯がゆい
毎年春に楽しみにしていた筍の木の芽和えも、木の芽の田楽も、今年はなしです
ちょっとだけど、少し、ショック
私に「これ大事に育ててるんだからね」アピールが足りないのだなぁとも思うのですが…。
山椒、家のもこの冬に枯れたんです。食害とかなかったと思うんですけど、去年は葉の茂りが良くないなぁとは思ったんですよね。その前年に枝を切り詰め過ぎたのかも、、サンショウって案外デリケートな木らしいですね。
庭に出て葉を2~3枚摘んで料理に、、ってちいさなシアワセ感のありますよね。残念ですね。
モノ言わぬ植物との間にもいろいろとドラマはありますね(笑)