Hermeto Pascoal e Grupo

2019年5月13日 Live!
Hermeto Pascoal e Grupo
82歳で地球の裏側までやって来て、野外フェスに出て、Billboardで2ステージやって、それから大阪と九州に行くって、もうそれだけであっぱれだ。
去年に比べて彼自身のパフォーマンスが少なめだったかな、と思わないでもなかったけど、ステージの上をよちよちよ動き回りながらバンドを指揮してゆく。手のひらで音を止めて、首を振ってリズム楽器を鳴らす、カラダをぶるんと振ってすべての楽器を開放する。5人の弟子を縦横に手足のごとく使って音を鳴らす。パスコ爺さんのmúsica 。


エルメート・パスコアールがどんな音楽を演ってきたのか、ほとんど知らない。ほんとにほんのちょっと聞きかじっただけなので、ヤカンを吹くのも<お約束の芸>のように見えなくもないし、なにも残った水を頭から被らなくてもとも思う。パスコアールを神様と崇める人には、「罰当たりめ、その席を空けろ、もったいない!」って怒られそうだけど。でも、そんな程度の私でも、ステージの上に、着ぐるみみたいな4頭身のパスコ爺さんが立ってこそ生まれる音があるんだなというのはわかる。たぶん譜面に残すことはできない音。音楽って、音と人なんだなぁ。
 
 
昨日はちょっと体調が悪くて、頭の焦点合わない感じで、ライヴもパスしようかとちょっと悩んだんだけど。だから、会場がBillboardで、椅子席でよかった。
あまりステージも見ないで、ふわふわした頭で聴いてたんだけど、気がついたら身体が気持ちよく音に揺られていたし、終演して立ち上がったら身体が軽く頭もクリアになってた。




Billboard Live Tokyo 1st 2019.5.13






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