ファンファーレ・チォカリーア
 
 
もうスタンディングはきついわぁーと思っているのに。
武蔵野市民文化会館大ホールという座り心地の良い座席の時に限って、とっても座ってなんていられないでしょ、という演奏に当たる。
  
 
映画「アンダーグラウンド」のオープニングで、馬車の後ろを駆けながらブラスを鳴らすおっさんたち、その一座の日本公演。
映画観たときに、初っ端で、わぁ、走りながら金管吹いてるわぁーって、その Helter skelter な映像でいっきに映画の中に入っていった。ブラスのおっさんと馬の、壁に映るシルエットとか、イメージがくっきり残った。地下での宴会場面での演奏とかも。おっさんたちにセリフはなくて(たぶん)、ただひたすら高速ブラスを吹きまくってるのが、戦時下のハイパーな混沌そのままな気がした。
 
 
だからね、お尻むずむずしちゃって座って聴くなんて無理よね。
最初の一曲から、舞台でオーディエンス煽ってたし、常連の人たちはずっと踊ってたし。席が舞台に近いところで、後ろを見るとまだ皆さま静かに鑑賞されてるようだったので我慢して、お尻だけ座席に置いて手足ばたばた(笑)最後は立って通路で音に乗って楽しんだけどね。
曲はもちろんどれも知らないんだけど、鼓膜が聴くと言うより、筋肉を動かす神経に直接流れ込んでくるような感じ。こんな一座が町にやってきたらそのままついて行っちゃうだろうな、というような。
でも、ところどころメロディにふっと懐かしさが浮かんできて、すっと心に馴染む気がした。はじめて聴くはずの音楽に感じる懐かしさってなんだろう。どこからくるのかな。

最後は並んで演奏しながら舞台を降りて、会場を抜けてロビーへ。そこでまだまだ演奏が続いてた。帽子で投げ銭を受けるおじさん。そうそう、おじさんたちの舞台からの投げキスが板についてて素敵だったなぁ。


2019.7.4





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