ストーブを空焚きする
2020年1月16日 日常階下で使っている石油ストーブが点火できなくなったという。
燃焼筒を外してみると芯が真っ黒に固まってしまっていた。
えーー芯を交換しないといけないの?どうやるの?ストーブの芯っていまどこに売ってる?ホームセンター行かなきゃ。
メンドクサーと思いながら、「石油ストーブ 芯交換」で調べる。
芯の交換、買ってきてスポッとはめるのかくらいに思ってたら、ストーブをばらして作業しなきゃいけなくてメンドクサー×100くらいにパワーアップする。
でも検索結果の中に「調子の悪い石油ストーブの復活 芯の交換不要 空焚きだけで直す方法」というのをみつけて。
芯交換不要?願ってもない!
空焚きして手入れ?そういえばちゃんと手入れしてないかも…?
という展開で、空焚きしてみることに。
暖かくて風のない日だったのでちょうどいい。
煤が出そうだし車庫に持ち出す。カートリッジタンクの石油を抜く。本体のタンクの石油をボロTシャツでちまちまと吸い取る。
芯にこびりついたタールをしっかりと焼き尽くすのにとにかく時間がかかるようだった。車庫内とはいえ火を焚くのにほったらかしは怖いのでストーブ前で見張ることに。
クッションと毛布を持ち出して、音楽と熱い珈琲と読みかけの本。
タンクに残った石油がまだ燃えているので炎の熱もあって、あれ案外居心地良い。お家アウトドアみたいで、ストーブを見守りながら寛ぐ。
Mix CDを1枚聴き終った頃にストーブの炎が消えて、1回目の空焚き終了。
チャッカマンで火をつけてみるとまだ少し炎があがるので、2度目の空焚き。もうおとなしい炎になってしまったので、見守りつつ庭の片づけをすこし。
積もったモミジの枯れ葉を袋にまとめる。ふかふかのモミジの絨毯を踏んで歩くの楽しかったんだけど、そろそろ片付けないとね。見通しのよくなったモミジの、徒長した枝を高枝バサミで切る。
車庫で作業してると通りかかるひとに話しかけられる。
――あれはレモン?大きいわねぇ。
千両がよく生ってること。うちのは鳥が来て食べちゃうのよ。
――ストーブ焚いてんの?ああそう、空焼きね。
お父さんもよくそこで盆栽いじってたよね。
――きれいな音楽聞こえると思ったら、ここで鳴ってたのねぇ。
お年寄りばっかり(笑)
近所のお年寄りの散歩コースらしい。
石油ストーブなんて新しいのが安く買えるんだけど、芯を替えるとか空焚きするとか、できそうだし面白そうだからやってみたくなる。それと、お父さんならこれやるだろうなぁって思うから。
父が過ごした時間を真似て辿っている自分が可笑しくもあるけど、いまの私がこの家で過ごす一番いい時間だから。父を覚えているひともまだいてくれるし。
空焚きは嬉しくなっちゃうくらい効果覿面で、1回目の空焚きで真っ黒でごわごわだった芯が白く柔らかくなってた。タンクに石油を入れて、芯に石油が上がるのを待って使ってみたら、点火スイッチで簡単に火がついた。良かった。
春になってストーブを仕舞う時にもこれをやっておけばよいのかな。その時は、モミジの新しい芽を眺めながらかな。
<ストーブを空焚きして芯を復活させる>
https://fuutotto.hatenadiary.jp/entry/StoveRepair
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