後ろ足で立ち上がり前足を振り上げる北海道の輓馬。
尻尾の付け根の高さは私の背丈を超えている。
顔には手を伸ばしても届きそうもない。

農耕や運搬に使うために改良された最大級の馬。北海道の輓馬の骨格標本は雄々しくて気高い。骨だけになっても肉感的な存在感がある。


ミンククジラ、マサイキリン、そしてこの輓馬のいるゾーンが好きだ。
乳白色の大きな骨。




夜に予定があって、早めに家を出た。
いまは、家を出るなら一刻も早く出たい。
思いついて丸の内のインターメディアテクへ向かう。

さらさらにさらされた大きな骨を見ながら聞きたい音楽があった。
壁際に置かれたこれも骨董品の肘掛け椅子に座って2月の音楽。

視界をヒト科のイキモノが横切るけど気にならない。
ここに仲間入りした私の骨を想像しながら1時間。

小さな逃避行は続く。
この時間が必要。こういう時間がないと息ができない。 







コメント

はにゃ。
2020年2月13日12:42

さらさらにさらされた骨。

素敵。

逃避行、必要だよね。より素敵な逃避行先が見つかりますように⭐️

美藤
2020年2月13日16:00

はにゃ。さん

気まぐれ、酔狂、思い付き、放浪、道草、油売り、、、、が大好きで(笑)
丸の内KITTEにあるここは入場無料なので、東京駅界隈で待ち合わせの際はぜひお立ち寄りください♪

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