どんくさい

　
　
洗いあがった洗濯物を取りに階下に降りる。ついでに飲み終えた珈琲のマグカップを持って。階段を降り、玄関の硝子戸からモミジを眺め、郵便受けを覗きにでる。サンダルをはいて、下駄箱の上にマグカップを置く。ダイレクトメールやら電気料金の通知書やらを眺めながら階段を上る。座椅子に座って、ああっ！！！（god damn it!）となる。洗濯物は？マグカップは？


ペーパードリップで一杯分の珈琲を淹れる。あ、トースト一枚食べようと思う。美味しいフランス食パンの厚切りをトースターに放り込む。5分は長いかな？ま、様子見ながら、と思う。トースター眺めてるのもな、と思い、ポストを覗きに出る。ポストは空で、赤く色づいた千両の上に散ったコブシが目に付き、枯れ葉を取り除く。ついでに門の前だけと落ち葉を掃く。あ、バラが蕾つけてる♪朽葉を取る。箒を片付けて玄関に入る。パンの焦げる匂いがする。珈琲は微妙に冷めている。嗚呼。


もぉ最近、こんなんばっかで嫌になる。
私ってこんなにドンクサかったっけなぁ。
たいていのことは要領よく段取り良く無駄なく処理できてたんだけどなぁ。


職場でも、何年やってきたんだよっ？っていうようなポカ続きで。
基本のキのサインを忘れたり、提出書類をシュレッダーしちゃったり、いま手に持ってた資料をどこに置いたかわかんなくなって事務所中（こっそりと）探しまわったり。ほんとボケている。ソノさんやリョーコさんにフォローしてもらってて、要介助認定されそう。
出社して仕事してたらトリプルタスクくらいはどこでも当り前だろうし、その合間に電話取ったり呼ばれてサポート出たりってそれだって片付けるわけだけど（ほんとはもっとひとつの仕事に集中したいけど）、その一度にいろいろ、あれもこれもっていうのができなくなってきた。


あきらかに老化している。
身体の加齢はさほど気にならないんだけど、この頭のまわらなさはめげる。
アップデートされない古いCPU?　インテル入ってない、って感じ？　あ～喩が古すぎるわ（ﾄﾞﾖﾖ~ﾝ）


たぶんこのペースが通常モードになるんだろうから、これに慣れないとなぁ。
やることは一度にひとつ。バタバタと動き回らなくてもいいじゃん。おっとり暮らせばいいじゃん。
……と、思うけど。
いまはまだ、自分のどんくささに愕然、どんより、腹が立つんだよ～(ｼｸｼｸ)


処理速度低下してるなぁというのはここ数年じんわり感じてたけど、ここ最近時に酷くて、これもきっとコロナで時間の感覚奪われたせいだって、言い張りたくなる。コロナのせいにしていい？