女には向かないナニカ
2021年5月18日 日常 コメント (16)スキットルが好きで。
ああいうポケットサイズ、掌に馴染むサイズ感の“モノ”が好きなんだけど、20代とか、うんと若い頃に、ハードボイルド系の小説かエッセイでも読んで、蒸留酒を入れて持ち歩くという役割に憧れてしまったんだね。
サンフランシスコへ行ったときに、気に入ったスキットルをみつけて買って帰った。ステンレスではなくてピューター製の横長のタイプで、型押しをした焦げ茶のレザーがボディに巻いてあった。
バーボンを入れてジーンズの尻ポケットに入れて持ち歩いたり、、はもちろんしなかったけど。20年以上、棚に置いていた。口がとても狭いので野の花一輪指すこともできなかったので、そのままで。
巻いた革の端がすこしめくれてたの覚えてる。実家に戻るときに捨てたような気がする。
MUJIが出しているスキットル型のマイボトルを買った。
使い勝手が良さそうだし、好みのスキットル型だし。
使ってみたんだけど、どうも落ち着かない。
バッグから取り出して飲むときのこの落ち着かなさはなんだ?と思うのだけど、使うべきものじゃない感が過るのだ。私の中でこのカタチは、強い酒を呷るというイメージを描き替えられないからなんだろう。
私には、スキットルの中に入っているのは強い酒なのだ。このMUJIのプラボトルにそれと判らないように入れるとしたら透明な酒?焼酎とか、ウォッカとか?
わはは、それって、グダグダ最低のアル中じゃないか!
そんな想像をしたら、持ち歩く気になれなくなった。
もちろん中身は水だし、憧れるスキットルのシルエットに比べたらもっさりしてまったくの別物なんだけど。
そしてたぶん、このスキットルというのは男の持ち物で、女にはどうしたって似合わないのだ。
左の尻ポケットからスキットルを取り出してひとくち。強い酒の香りを味わうのは馬で行く荒野か大河の川縁か。真のワイルドライフの道連れなのだ。都市の、ビルの陰でそれをやったらアル中だもんね。
男には女にはって最近のポリコレの流れに反するかな?いや、似合わないものは似合わないし。
スキットルからのひとくちが許されるのは―似合うという意味で―キャサリン・ヘップバーンくらいじゃない? 彼女なら、荒野の中でなにかに腹を立ててウイスキーを一口飲んで、そのあと唇を手の甲でぬぐったとしても、エレガントだろう。
スキットルを自分のものにするのは付け焼刃ではない知性が要るのだろうな。
コメント
スキットルはさておき(笑)
このお写真いいですね。
水滴と向こうのぼんやりとしたグリーン、手前の布(?)も全部透明のスキットルに映っていて、そのバランスがとっても素敵!
梅雨の空気も感じられて。
うちにも配偶者が、お酒も飲まなかったのに、持っていたステンレスで革の袋(ケース)に入ったのがあります。でも、何に使ってたのかな? 多分、使ってなかったかもww
スキットルという名前は知りませんでした。
関西は梅雨入りですね、こちらもどんよりぐずついた日が続いてます。
スキットル、フリスクとか言うらしいですね。
hanaさんの配偶者氏、いつかウイスキーをポケットに忍ばせて荒野に出る日を夢見てたのかも?
なぜだか手に入れたくなる道具なんですよね。使い道は限定で使う機会も少なそうなのに、ね(笑)
なんだろね、あの「ぐびっと」感への憧れ。前世はアリゾナ砂漠辺りの開拓民だったのかしらん?私も名前知らなかったので、1つお利口になりました。多謝!
下戸だからよけいに憧れるのでしょうか?
行儀のよいものではないし、淑女(←誰?)が手を出してはいけないものですね(笑)
スキットルへの憧れ、わかる気がするわん。
NYの例の飲んだくれはいつも携帯してたでしょうしね。
私も昔のボーイフレンドにプレゼントしたことがあるな、銀のやつ。
元酒飲みとしては(今でも飲むけど、量がだいぶ減ったので)、酒に馴染みがあるせいか違和感なく使える気もするけど、まだ手元に届いていないのでわからないなー。使ってみたらまた感想をお伝えします・・・にとどめておきまするw
>「ぐびっと」感!
行儀のよいものではないし、淑女(←誰?)が手を出してはいけないものですね(笑)
ふむふむ。私、今ではもう重いからやらないんだけど。留学から戻ってきてからかなり長いこと、オフィスで水を飲む時にはボルビックの1リットルのボトルからぐい飲みしてたんですよねー。周りのおぢさんたちからすると、お行儀が悪いことで、もちろん「コップを使いなさい」と注意されたりしましたがw
だから、その「ぐびっと」感には麻痺してるかもー
へへへ。
私も考えたことあるけど、スキットルがウケそうなタイプじゃなかったのよね(笑)
はにゃ。さん、蒸留酒入れて持ち歩くのぉ~?
カッコいい~ウォーショスキーみたい~!
、、、ってVIでもやってないかも??(笑)
スカダーでも持ってないと思う。
NYは一杯ひっかける店はワンブロックごとにあって、不自由しないってあったし。
NYはアルコールをむき出しでは持ち歩けないってことのようだったね。いまもそうなのかな?アル中は紙袋で包んで路上でラッパ飲みしてる感じ?スキットルはどうなんだろ?
ボルビックの1ℓね、ギリセーフか?(笑)
関連で思い出したけど。
ペットボトルの水を持ち歩くって、いつくらいから普通になったんだったかしらね。「エビアン小僧」とかいたよなーって思い出しました。最初はファッションだったのだね。
でも確かに、彼の国ではそういうルールはありそうです。だからこそのドラマの描写だったのかも。
最近見た「桜の塔」って連ドラでは、主人公が父親の形見という設定のスキットルで職務中ラッパ飲みしてました(笑)。あの形とスタイルは、キャラクターへの意味付けとして強い印象が残りますね。
アメリカは(カナダもそうらしいけど、全ての州でかどうかはわからない)は、多分ほぼ全ての州で屋外ではアルコールを見せて飲むことは違法だから、アル中はみなさん茶色の紙袋にくるんで飲んでるね。
私も一度ニューヨークのセントラルステーションでワシントンに戻るアムトラックを待ちながら紙袋にくるんだビール飲んでたら、ちょっと馬鹿にした感じで笑われたことがあるなぁ・・・。おほほほほ。
だから、ビーチでも公園でも気持ちよいところでビール飲める日本は酒好きには喜ばれるよねぇー。ハワイのビーチではクーラーボックスに色々詰めて行って、人の目を避けるようにプラのコップにジンを注いでのみましたw
エビアンを入れる皮のホルダーとか売ってたよねぇ。去年あたりにあれが欲しくなってさがしたけど全然見つけられなかったので、似せたやつの手作り版をメルカリで買ったワタクシです。
路上でスキットルで飲むのは、一応、合法なのかなぁ。スキットルってあまり量は入らないから、路上でも飲まずにいられないようになった人は、紙袋にボトル組になりそうだよね。
「桜の塔」ググってみました。警視庁・桜田門を舞台のドラマだからそのタイトル何ですね。主人公・玉木宏、警視正で職務中に飲酒!発覚したら懲戒免職ものですね(笑)
でも「父の形見のスキットルでラッパ呑み」、なにかドラマがありそうですね。
スキットルってなかなか饒舌な小道具かも。
紙袋で包んだお酒もスキットルも、お酒の飲み方って、そのキャラクターやシーンを上手く説明しますねぇ。
>セントラルステーションでワシントンに戻るアムトラックを待ちながら紙袋にくるんだビール飲んでた
わはは、はにゃ。さん、、なっかなかな猛者だなぁ(笑)
スキットルだと「酒を入れてます」があからさまだけど、いまならマイボトルが普及したからコーヒーや水のフリして中にウイスキー入れてててもわかんないよね。
スキットル使うひと(リアルには見たことないけど)って、アル中というよりはスタイルにこだわる趣味人なんじゃないかな、と勝手に思ったり。真正アル中氏は、あんな量じゃ満足しそうもないし(笑)
スカダーはね、「八百万の死にざま」のラストまで自分をアル中とは認めてなかったから、紙袋ボトルの「誰が見てもアル中」の呑み方はしてないのよね。朝からバーボン垂らしたコーヒー吞んでても(笑)
ビーチでも公園でもお酒はNGなのかぁ。
私有地でのガーデンパーティやBBQ以外で、公園の桜の樹の下に車座になって酒宴なんてありえないわけね。
そうそう、皮ホルダーに入れたボトルを肩掛け、、エビアン小僧スタイルね。渋谷系とか流行ってた頃かなぁ?
スキットルって量が少ないからウイスキー一択だと思うんだよね。中身と容器の材料の相性からしても。で、昔、Liveに行くときに、スキットルにウイスキー、と、マイボトルにワイン、なんて感じで人目を盗んで持って行ったことがあったなぁ、と思い出した。
スキットルをあげた昔のボーイフレンドは、浜田省吾が大好きだったからちょっとアメリカン〜な感じも気に入ってたのかもね。もう死んじゃったけど。あのスキットルはどうなったんだろう、ふふ。
想い出のスキットル。モノとして完結してるっぽいから、存在感あって、モノと一緒に過去のあれこれが蘇えるね。