「あしなが蜂と暮らした夏」
2021年6月17日 読書ベランダに迷い込んだ季節外れのナミアゲハを保護したともだちがいる。楊枝の先でくるくる巻いた口吻をそっと伸ばして砂糖水を与えるまでして。
そういえば何年か前、羽化に失敗して飛べないアゲハが道の傍を歩いているのを見て、どうしようと思ったけどどうしようもないと思って、草の陰に入ったの見てそこを離れたことあった。ともだちなら、迷わず連れ帰ったかな?
伸枝さんは、アシナガバチの巣を女王蜂ごと紙袋に入れて東京のアパートに連れ帰った。巣の状態が悪くて放っておけないとはいえ。まだ働きバチの誕生前とはいえ。みっつも。京都から新幹線ひかりに乗って。アパートでは、部屋の中に巣を留めて、母バチのいない巣の幼虫に給餌して。
凄すぎるでしょう。アシナガバチ、ベランダの軒下にいて部屋から眺めてるのは好きだけど。給餌とか、無理むりむり(笑)
伸枝さんが描いた絵手紙風の挿画や「あしなが蜂と暮らした夏」というタイトルからほんわりとしたエッセイかなと思ったら、想像以上にしっかりとアシナガバチと「暮らして」ました(笑)
1930年生まれ。15歳で敗戦を迎えた元軍国少女らしい言葉遣いとか、なにか懐かしい匂いのする本で。子どもの頃に購読していた「学習と科学」だったかな、その中の一編を読んだような感じ。
私が眺めていたアシナガバチの生態が描かれていて、あ、そういうことだったのかぁと発見して楽しかった。
だけど、「虫好き」といっても好きの度合いはいろいろだなぁ。
私の場合は、眺めるだけでいい。私の生活圏に来てくれるのは歓迎する(いや、許す程度か?)けど、彼らの生命にまではコミットできない。だって、死んだ虫がめちゃめちゃ苦手なんだから。
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