「ディオゲネス変奏曲」



アジア文学の棚から。

ポケミスの装丁とタイトルに惹かれて。
あたり。収穫~♪

陳浩基、1975年生まれの香港人。

17編の自選短編が読める。
収録されているのはSF、サスペンス、奇想譚、ユーモア、本格推理、ショートショートなどなど、タイトルのとおりの変奏曲集。

いわゆる完全犯罪的な本格推理と言われる小説はあまり好みではないのだけど、このひとの作品は意外な結末につながる多重推理に騙される快感があって楽しめた。
プログラマーをやっていたという経歴に、なるほどとも思う。
すっきりと無駄のない展開なんだけど、ロジックのためのロジックに終わってなくて、語り口はエモーショナルで。

評判の良い警察小説「13・67」も読んでみよう。





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